アダルトビデオやインターネットのアダルト動画は男性なら誰でも見た事があると思いますが、刺激の強いAV鑑賞は勃起力の低下に繋がります。
現在20代の若い男性でも、バーチャルセックスに依存するあまりリアルなセックスを体験できない男性が増えています。また、30代男性でも、彼女や奥さんなど特定の相手では興奮できずに「妻だけED」に陥る男性が増加傾向にあります。
そして、その原因は刺激が強すぎるアダルトビデオにあります。毎晩のように超高画質でスタイルが良い女性を何人も見ている男性が、特定の相手、通常の性行為に興奮できるでしょうか?
日本のAV業界は2000年にピークを迎えましたが、その市場規模は500億円以上を超える程です。現在は少子高齢化や顧客の高齢化を理由に、中国やタイなど海外に力を入れています。
では、なぜアダルトビデオはEDを引き起こす原因になるのでしょうか?
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ネットのアダルト動画が普及する前
現在はあまりにも手軽に高画質のアダルト動画が見れ過ぎています。まず前提として、現在のようにインターネットでアダルト動画が見られるようになってからと、それ以前のアダルトビデオでは状況が大きく異なる事を理解する必要があります。
現在では、インターネットにさえ繋がっていれば、いつでもどこでも超高画質のアダルト動画を見られるようになりました。1度のオナニーの最中にクリックひとつでいくつも作品を見る事が容易にできます。出演されている女性の方も、トップモデルや人気女優のように、スタイルが良く綺麗な女性ばかりです。
ネットで高画質の動画を見られる前、例えば10年以上前だと、アダルトビデオを見ようと思ったらレンタルビデオ屋に借りに行く必要があります。これだけでも、10代にとってはハードルが高いです。DVDが出てからは高画質の動画を見られるようになりましたが、その前は涙ぐましく画質、女性もスタイルが良く美人というわけでもありません。それでも、アダルトビデオを見られる機会は多くありません、同じビデオを何度もオカズに使います。
学生の頃はアダルトビデオに頼る機会は多くありませんでした。部屋にDVDやビデオを見られる環境もないし、当時は自分のパソコンも持っていませんでした。友人にアダルトビデオを借りても、深夜に家族が寝静まらないと見られません。
大学も男性寮に住んでいたので、彼女ができたときは彼女の宅で性欲を発散できますが、彼女が居なければこっそりと部屋でオナニーをします。オカズは一切なく妄想だけでオナニーします。そのせいか、妄想だけでもフル勃起しますが、女性と本番行為するときはいつもギンギンでした。
勃起力が低下したように感じるのは社会人になってからです。毎晩のように刺激の強いネットのアダルト動画を見るようになり、いざ本番を始めようとしてもそれほど興奮しなくなりました。
ED原因1:綺麗な女性の裸に慣れる
最近のアダルト動画を見て思うことは、出演する女性はスタイルが良くセクシー過ぎるということです。現代の男性はいつでもどこでも、高画質の動画で綺麗な女性の裸を見られるようになりました。
学生の頃は、布団の中で1枚のグラビア写真を見ると想像を膨らまし、それだけでギンギンに勃起していました。現代ではセックス経験がない若い男性でも、当たり前のように女性の裸やセックスシーンの動画を見ます。
現実世界では、よほど特殊な職業や性欲が強すぎる方でない限り、特定の相手とだけセックスします。しかし、相手の女性は加齢とともにスタイルは崩れるし、同じ相手だと慣れてしまい以前のように興奮しないものです。
しかし、アダルト動画の世界では、あなたの年齢に関係なく、いつでも若い女性が相手をしてくれます。これでは、「妻だけED」に悩む男性が増加するのは避けられ事です。
→ 特定の相手にだけ勃起できない彼氏や夫に対する対策5つ(妻だけED)
ED原因2:過激なシチュエーションに慣れる
若くて綺麗な女性が出演している以外にも、男性を楽しませるために、アダルト動画は通常のセックスではやらないような過激なシチュエーションが満載です。
複数人でひとりの女性を犯したり、公共の場で野外プレイしたり、素人女性がマジックミラーの前で彼氏以外の男性に犯されたり、綺麗な女性の顔に射精したり、特殊な性癖のプレイだったり、現実の性行為ではしないことばかりです。
そして、男性は次から次に刺激の強い動画を求めるようになります。このような過激なシチュエーションに脳が慣れてしまうと、ノーマルなセックスでは興奮しなくなります。
ED原因3:視覚だけに頼る
セックスを体験した事がない男性は、リアルのセックスを汚いものだと感じる人が増えています。その理由は、視覚だけに頼るアダルトビデオのせいで、セックスを綺麗なものだと誤解しているからです。
実際のセックスでは、異性の独特の体臭を感じたり、お互い見たくないものを直視したりと、それほど綺麗なものではありません。また、アダルトビデオのようにスムーズには事が進みません。
アダルトビデオは視覚だけでしか情報を配信できないので、視覚だけでも男性が楽しめるような工夫がされています。バーチャルなセックスに慣れてしまうと、五感を使った本物のセックスを汚いものだと感じてしまいます。
ED原因4:短い時間でオナニー
アダルトビデオは自分が最も興奮しやすい好きなシーンに簡単に移動できるので、短い時間でオナニーできてしまいます。1本40分の動画でも、最初から最後までしっかり見る人はどれくらいいるでしょうか?
時間がないときは、最初の絡みだけ確認し、あとは適当に早送り、そして挿入シーンまで飛ばしてしまうのではないでしょうか?
会社の仕事が忙しいときは、早く眠りたいけれど寝る前に性欲を満たしたいと思い、アダルトビデオを利用して5分や10分で終わる簡単なオナニーをしていました。すぐに挿入シーンに移動し、アソコが反応したら手でシゴいていってしまいます。
5分や10分のオナニーに慣れてしまうと、本番でも勃起するのは短くていいと勝手に脳が錯覚してしまいます。そのため、持続力が低下し前戯では勃起できるけれど、挿入前になると萎えてしまうという事が何度もありました。
間違ったオナニーの仕方はEDに繋がるので危険です。アダルトビデオをオカズにオナニーをするなら、最初の前戯から最後まで早送りせずにじっくりと見ることをお勧めします。途中で飽きて別の作品に切り替える事も避けたほうがいいです。
間違ったオナニーはEDになる
→ 正しいオナニーの仕方とは?勃起力を低下させる間違ったオナニーの仕方6つ
ED原因5:自分本位のセックス
オナニーでは最後まで射精できるけれど、相手がいるセックスでは射精までできないという人も増加傾向にあります。
アダルト動画に頼ったオナニーでは、自分の好きなタイミングで勃起させ、自分の好きなタイミング射精する事ができます。しかし、相手がいるセックスでは、相手の気持ちや反応を考慮したり、その時の状況で臨機応変に対応しなくてはなりません。
そして、相手がいるセックスはコミュニケーションがめんどくさいと感じると、ひとりのオナニーに逃げてしまいます。アダルト動画に依存した自分本位なセックスに慣れてしまうと、相手がいるセックスでは射精まで果たせなくなります。
ED原因6:アダルト動画中毒性
アダルト動画もお酒やタバコ、麻薬のように中毒性があります。なぜかというと、脳は刺激に慣れてしまうので、次から次に強い刺激を求めるからです。
インターネットのアダルト動画では、クリックひとつで次から次に別の作品を見る事ができます。アダルト動画を見ていると5分もしないうちに、女性やシチュエーションに飽きて、次から次にクリックする事はないでしょうか?
これは脳が新しい刺激を求めているからです。以前見た動画では満足できないので、また新しい興奮剤を求めています。アダルト動画を見ることに慣れてしまっているため、自分がアダルトビデオ依存症であるということに気がつかない患者はたくさんいます。
夫や彼氏がEDで悩んでいる若い女性は多いですが、パートナーの多くの男性はアダルト動画に依存している可能性があります。彼女たちは自分の夫がアダルト動画ではギンギンに勃起しているのを見ると皆ショックを受けます。
アダルト動画を突然辞めさせるのは難しいかもしれませんが、徐々に減らしてもらうように努めた方がいいです。
改善策は妄想とエロコミック
アダルト動画が原因で勃起力が弱くなったのなら、それほど深刻な状況ではありません。なぜなら、重度のEDとは違い刺激を与えればしっかりと男性器が反応するからです。
問題は日常的に刺激の強いオカズに慣れすぎてしまい、リアルのセックスでは興奮できていないことです。できるなら徐々にアダルト動画の依存度を減らしていく必要があります。アダルト動画に頼った贅沢なオナニーは月に1回程度が良いのかもしれません。たまに、アダルト動画をみると、ギンギンに勃起するので快感が増します。毎日のように見慣れてしまうと、次から次に動画を変えないとフル勃起できないので。
刺激が強いアダルト動画を辞めて、妄想や静止画、アダルトコミックでオナニーをするのがお勧めです。妄想や静止画は想像力を働かせます、アダルトコミックはただの絵ですが、それでもギンギンに勃起できます。
そして、オナニーするときはリラックスできる状態で30分以上掛けて行います。また、手で刺激を与えて勃起させるのではなく、なるべく自然に勃起するのを待ちます。勃起してから弱い刺激で徐々にしごきます。
これだけで、本番のセックスをするときに興奮度が増し、持続できるようになりました。さらに、自信をつけるために精力剤を飲んでおけば、途中で萎える心配をする必要はありません。