初めて中折れを体験したのは30歳のときです。4年ぶりにできた彼女とセックスするときに全く反応しない自分のアソコに違和感を感じました。
元々は精力が強い方で将来自分がセックスレスやEDで悩むことはないだろうと思っていましたた。同じように考えている男性の方は多いと思います。それだけに初めて中折れで最後までセックスできなかった時のショックは大きかったです。
20代前半学生だった頃は、お酒を大量に飲み過ぎた日の夜も、生活が不規則で身体の調子が悪い時でもセックスをしようと思った時に勃起しないことは一度もなかったです。多い時はほぼ毎晩のように彼女とセックスをしていました。
ED(勃起不全)は年配者の病気だと思っていたので、30代で勃たなくなった自分にびっくりしました。しかも、その相手は20代前半、自分よりも年齢が8歳も下の白人女性だったので余計自信をなくしてしまいました。
勃起しないことにも落ち込みましたが、日本人男性として情けない気持ちもあり、この日はダブルでショックを受けました。ショックのあまり、自分のベッドに戻っても朝まで眠ることができませんでした。
初めて中折れをした夜
自分が中折れを初めて経験したのは白人女性とセックスをしたときです。シェアハウスに同居するフランス人女性と食事に行き、いい感じになったので手を繋いで一緒に家に帰ります。この時点でお酒は結構飲んでいます。
そして、そのまま彼女の寝室に行き一緒に寝ることになりました。
4年間も彼女がいない生活をしていたのでかなり緊張していました。しかも相手は白人女性だったので尚更緊張しています。いつも通りキスから始まり、愛撫してもアソコが全然反応しない、相手に舐めてもらいましたがそれでも反応しませんでした。
この日はお酒のせいだと諦めて寝ることにしました。20代後半になってからは飲みすぎると勃ちが悪い日が直々ありました。それでも最後までできない時は、ほぼなかったですが。
この時点ではお酒が原因だと思っていたので、飲まない人なら問題なくセックスができると思っていました。しかし、翌日もその次の日もうまくいきませんでした。キスや前戯のタイミングでは勃起しますが、勃起力が明らかに弱く挿入前になると萎えてしまいます。もしくは挿入できてもすぐに萎えます。これが2回も3回も続くとトラウマになり、次回も失敗する可能性が高くなります。
生まれて初めての経験だったので精神的にかなりショックでした。彼女は気にしなくていいよと優しく言ってくれますが、男として気にならない訳がないです。
しばらく眠れない日が続き、本格的にEDだと自覚してからは、EDになる原因や対策をネットや書籍から情報収集し、自分が弱くなった原因を探るために過去の生活を振り返るようになりました。
20代後半でセックスしていない時期
EDになる原因はひとつではないし、人によって様々な要因があります。仕事で過剰なストレスを受けている、長時間のデスクワーク、不健康な食生活、妻の育児が忙しくなりセックすから遠ざかってしまった、過去のトラウマなどが原因でEDになる人がいます。
自分の場合最大の原因は、4年以上彼女がいない生活を送ったことにより症状の悪化に気がつくのが遅れ、この期間に仕事中心の生活でストレスが溜まり、食生活や睡眠がしっかり取れていなかったことが原因だと思うようになりました。
また、彼女がいないことで習慣になったアダルト動画をオカズにしたオナニーにも問題がありました。
→ 正しいオナニーの仕方とは?勃起力を低下させる間違ったオナニーの仕方6つ
不規則な食生活
独身男性や女性がひとり暮らしをしていると、どうしても食生活が不規則になります。これは避けられないのではないでしょうか。シェアハウスに入居していた頃、周りを見渡しても週末に食材を購入し自分で調理する人はほとんどいません。
皆、仕事帰りにコンビニでお弁当を購入するか、もしくはひとりで入れる外食チェーン店で済ませます。極端に忙しい現代社会では、ひとりで食事を作ることのメリットはほとんどないです。ひとり分を作るのと外で簡単に食事を済ませるのとでは、それほど料金に違いはありません。食材を購入し調理する、後片付けの手間を考えると、コンビニ食や外食で済ませた方が効率が良いです。
食生活が乱れていたことに加えて、お酒を飲む量も多かったです。平日にお酒を飲む機会は少なかったですが、週末は気の合う同僚と夜遅くまで飲むのが習慣になっていました。毎週のように次の日は二日酔いとダウンという日々を送ってました。お酒を飲む量が増えるとタバコを吸う量も増えます。
タバコと深酒はEDに悪い影響を与えます。タバコは血管を縮小させるし、お酒の飲み過ぎは血液をドロドロにします。勃起は血液が大量に男性器に流れる事で起きるので、血管が収縮し血液の流れが悪いと勃起できなくなります。こんな生活を4年間も続けていました。
長時間のデスクワークとパソコン画面
パソコンの前に座る長時間のデスクワークも勃起に悪い影響を与えます。ある泌尿器科の医者の話によると、射精障害の患者の半数以上がITエンジニアだと言います。
僕がこれまで診療してきた射精障害の患者さんのうちで、この膣内射精障害のある人について、その職業を調べてみたところ、興味深いことがわかった。最も多かったのは「ITエンジニア」(52%)、次は「海外証券トレーダー」(14%)、続いて「教師」(10%)、「その他」は24%であった。
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自分の仕事はITエンジニアです。なぜ、IT職が射精障害に陥るかというと、彼らは職業柄1日に12〜16時間ほどパソコン画面を見続けます。情報を得るために視覚だけに頼り、その他の五感、嗅覚、味覚、触覚など使うことがないので急激に退化していきます。
長時間椅子に座りパソコン作業をしていると、眼精疲労や肩こりが原因で血液の流れが悪くなります。さらに、パソコンから発せられるブルーライトを長時間浴びることで、脳が常に緊張状態になります。
寝る前にスマホやパソコンを長時間使っていると、脳が覚醒しているので眠りに付けないという経験はないでしょうか?それくらい、ブルーライトは脳に刺激与えます。エンジニアは1日中この光を浴び続けています。
この頃の生活習慣を思い返してみると、電車通勤でスマホ画面を見ながら出勤、朝の9時から夜の21時まで椅子に座ってパソコン画面を見続ける、帰りの電車でもスマホ画面を開き、家に帰ったらベッドに横になりパソコン画面を開きます。会社で長時間椅子に座っていると、日中は外を出歩くことがないので下半身は急激に衰えて行きます。
改めて長年の自分の生活を思い返してみたときに、この生活を何年も続けて身体がどこも悪くならないという方が不思議だと思いました。それほど、身体に悪い生活を送っていました。
悪いオナニーの仕方
生活習慣や食生活以外にも心当たりはあります。セックスする相手がいなかったのでアダルトビデオに頼ったひとりエッチばかりしていました。EDの原因を調べるようになってから知った事ですが、悪いオナニーの仕方もEDの原因になります。
AVは通常のセックスよりも刺激が強い情報を視覚だけで得ます。普段から刺激の強い映像に慣れてしまうと、実際の性行為で興奮しなくなります。普段からスタイル抜群で若い女性の裸に慣れてしまうと、実物の女性では反応しなくなります。AV女優なセクシーな女性を見かけることは日常生活でほとんどありません。
あらに、AVは自分の都合の良いシーンに簡単に移動できるので、自分好みの刺激が強い映像ばかり見続けることになります。
ストレスがあるわけでもなく、若い20代男性でセックスができない人が増えている理由は、実はアダルトビデオにあると言われています。子供の時から高画質でセクシーな女性の裸に慣れていると、実際のセックス時に得られる興奮は多くありません。通常のセックスはAVのように綺麗なものではないしスムーズに進められません。現実と理想のセックスの間に大きなギャップが生まれます。
彼女がいない4年間は仕事が忙しく家に帰る時間が常に遅かったです。睡眠時間を削らないために短い時間で手取り早く射精する事が習慣になっていました。エロ動画で自分が好きなシーンまで移動し、手で刺激を与えて早ければ5分で終わるようなオナニーをしていました。
5分や10分の短いオナニーに慣れてしまうと、本番のセックスで長時間勃起できなくなります。持続力がなくなり前戯では勃起できるけど、挿入前に元気がなくなります。
体験談のまとめ
この4年間がなければ、これほど苦しむことはなかったと思います。勃起力が弱くなったことに気が付ければ、もっと早く対処できていたからです。
症状が深刻に慣ればなるほど、EDを克服するために長期間必要になります。徐々に蝕んだ悪い習慣は中々消えません。
自分はEDを克服するのに半年以上掛かりました。今となっては、EDに関する深い知識が得られたし、EDを克服したことで自信に繋がったので良いですが、それでもこの半年間は本当に苦しかったです。男性が勃起できないと生きている意味を見失ったかのように感じてしまいます。
50代や60代など老化が原因で勃起できない場合は対処法が限られますが、年齢が若い方なら正しい知識を持っていたら改善はそれほど難しくありません。生活習慣を見直し、勃起に悪影響を与える原因さえ取り除いてあげれば、また再びセックスできる体になります。