近年、EDをはじめとした生活習慣病で若年化が進んでいます。そのため、２０代や３０代と年齢が若い男性でも、パートナーとの性交渉で勃起できないという男性も増加しています。
１９９８年に行われた調査によると、国内のED推定患者数は１１３０万人にも上ります。男性の年齢を２５歳から７４歳に絞ると、約３.６人に１人がEDで悩んでいる計算です。これは１０数年以上前の調査なので、現在ではさらに増加し１８００万人にも上ると言われています。男性が１０人いれば、３〜４人がEDに悩んでいます。
EDに陥る原因は人それぞれ異なります。そして、原因が違えば対策方法もそれぞれ違います。
２０代で勃たない原因と対策
【原因】
・精神的なストレス（過去のトラウマ）
・セックスに慣れていない（過度な緊張）
２０代はまだ身体が成長している時期なので、老化による身体の衰えは考えづらいです。毎朝元気に朝勃ちするのであれば、精神的にストレスを抱えていないか疑った方がいいです。
近年はセックスに淡白な若者が増えた事や、アダルト動画やバーチャルリアリティ(VR)で満足する人が多く、２０歳を過ぎても経験がない男性も多いようです。そのため、経験不足が理由で過度にセックスで緊張してしまい、性交渉ができない男性が増えていると聞きます。
たしかに、AVと違い現実のセックスは生々しくスムーズに勧めるのは難しいです。セックスの経験がない若い男性が、毎日のように高画質の動画で女性の裸やセックスシーンを見るような時代では、セックスのハードルは昔よりも高くなっているかもしれません。
経験不足が原因で勃たないなら、場数を踏む事で解決できるのでそれほど難しくはありません。リラックスしてセックスできる相手がいないのであれば、性風俗に行くのもひとつの手です。最初は不安かもしれないですが、それほど抵抗は持たなくなります。
経験を踏めば、好きな相手でも緊張せずにできるようになります。
３０代で勃たない原因
・精神的なストレス（仕事や私生活）
・身体機能の低下（食生活や睡眠の乱れ）
・悪いオナニーの習慣
２０代で勃たない原因は精神的なストレスによる心因性EDの可能性が高いですが、３０代になると精神的な理由以外にも身体機能の低下が考えられます。
３０代になると管理職に就くなど仕事の責任やプレッシャーが増す時期です。家庭でも住宅ローンの支払い、子供の養育費など２０代では感じなかった様々な生活の変化があります。精神的なストレスに加えて、２０代で乱れた食生活を送っていたり、働き過ぎて寝不足だったり、暴飲暴食の生活をしていると、３０歳を超えた辺りから身体の衰えを感じ始めます。
自分がEDだと自覚するようになったのも３０代になってからでした。初めて中折れや、挿入前に萎える体験をしたのもこの時期です。精神的な仕事のストレスに加えて、２０代の頃の不摂生が蓄積された結果勃起に悪い影響を与えたと思っています。
ただ、４０代、５０代と比較して身体はまだまだ健康なので、それほど悲観する必要はないと思っています。ストレスの原因を取り去り、生活習慣を見直す、適度な運動を心がければ次第に勃起は回復していきます。
また、精力サプリも勃起を助けてくれます。男性機能の向上を目的とした精力剤の多くは、血流の改善や滋養強壮など、身体を元気にする成分を大量に含んでいます。そのため、習慣的に飲んでいると、性交渉のときに勃起を手伝ってくれます。
ただし、勢力サプリはバイアグラのように即効性があるわけではありません、そのためセックスの前から事前に飲んでおく必要があります。
３０代で勃起が弱くなったと感じる方は次のことを気をつける必要があります。
- ２０代の頃のように飲み過ぎない
- 食生活や生活習慣を見直す
- 働き過ぎず、睡眠時間を確保する
- 毎日歩いたりジョキングなどの運動を取り入れる
- 間違ったオナニーのやり方を改善する
- サプリメントを取り入れる
４０代で勃たない原因と対策
2009年にバイアグラで有名な製薬会社のファイザーが成人男性7710人に行った調査によれば、40代で6割、50代で7割、さらに年齢が上がって70代になるとその8割が、“中折れ”。
中折れについて｜院長コラム【浜松町第一クリニック】
精神的なストレス、不規則な生活週間による身体機能の低下以外にも、この年代になると老化による衰えが始まります。身体は生きている限り老化していくので、年齢とともに勃起力が低下するのは避けられない事です。この年代になると６割が中折れを経験したとあります。
若い頃のように元気に勃起できるという方が少数派です。
生活習慣病になり掛かりやすくなるのも、精力維持に重要な男性ホルモンの分泌量が極端に減るのも４０代になってからです。
仕事では３０代よりもより重要なポジションに就きプレッシャーが増す、家庭では子供が受験期に入るなど養育費がかさみ、さらに親の介護が始まるのもこの時期です。住宅ローンで多量の借金を抱え、家族がいれば逃げ場はどこにもありません。日々のストレスから解放されるために、お酒に逃げてしまう人もいるのではないでしょうか。
身体の老化は避けられないですが、高い意識を持って取り組む必要があります。精力サプリで栄養を取るのは避けられないし、定期的に運動するなど、身体のメンテナンスが必要になります。
５０代で勃たない原因と対策
４０代を超えて５０代になると、若い頃と同様に問題なく勃起できるという方の方が珍しいのではないでしょうか。勃起力と共に精力や性欲も減退しているので、バイアグラなど治療薬に頼る方も多いのではないでしょうか。
ある程度年齢を重ねると勃起して挿入するだけがセックスではないと考えるようです、そのため、ローションやアダルトグッズに頼る人も多いと聞きます。
老後というにはまだ早いかもしれませんが、老後へ向けて新しい生活の準備を初めてもいい頃だと思います。ED治療やバイアグラはお金が掛かります、お金を掛けたからと言って誰もが改善できるとは限りません。若いパートナーを探そうと思ったらお金も必要になります。
単身高齢者約600万人のうち、初婚・再婚するのは0・001%。また配偶者がいたとしても、75歳になれば男性の2割、女性の6割は離別・死別を経験する。その時、私たちは残された自らの「性」とどう向き合えばいいのか。シニア婚活の実態、介護現場の問題行動、高齢者向け性産業など……、長寿大国と言われつつもほとんど光が当たってこなかった「超高齢時代の性」の問題に個人・社会の両面から挑んだ一冊。
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年代別の勃たない原因まとめ
近年は顕著にEDの若年化が進んでいるようです。自分が３０代でEDになったこともそうですが、EDについて調べていると、２０代でも性交時に満足に勃起できないことを知り驚きました。
中折れを経験する前は、EDは４０歳以降の病気だとずっと思っていました。
しかし、EDが増加する原因を調べていると、過剰なストレス社会、長時間のデスクワーク、食生活の乱れ、恋人がいなくても困らないほどアダルト動画やアダルトグッズの開発、ひとりでも楽しめる程多様化した娯楽、普通のセックスができないのはある意味普通のことなんだと思うようになりました。