「新婚1年目なのに半年以上セックスレス」
「付き合っている彼氏と1年以上セックスをしていない」
「彼氏や夫の勃ちが悪くて最後までできない」
「好きなのにベッドの上で愛し合うことができない」
「結婚したいけれど性生活がうまく行かず躊躇している」
ここ数年で20代、30代の若い男性の間でもEDが増加しています。そのため、EDの夫や彼氏を持ち、夜の性生活を誰にも相談できずひとりで苦しむ女性の方も増えています。
セックスする相手がいる人に対して、「そのお相手とは1ヶ月にどの程度セックスをしますか?」全体の平均回数は2.1回。年代別では20代が4.11回で最も多く、30代が2.68回、40代が1.77回、50代が1.38回、60代が0.97回 となります。
参考:貴方のSEX回数は多い?少ない?年齢別のセックスの回数
20代の元気なカップルでも週に1回あればいい方で、30代になると2週に1回と激減します。お互い愛し合っているのに満足に性行為ができないのは辛いです。
セックスレスが原因で結婚に踏み切れない、性欲を満たすために不倫相手を探す、さらには最終的に離婚にまで発展するケースも実際にあります。
パートナーと満足にセックスができずに苦しむ女性も辛いと思いますが、それ以上に辛いのは勃起したくてもできない男性自身ということを忘れてはいけません。EDでも病院にすら行こうとしない男性にイライラするのはわかりますが、状況を打開するためにはお互い相手の気持ちを知ることが重要です。
Contents
その1:勃たない男性の気持ち
4年ぶりに付き合った彼女とセックスする段階になり、挿入しようとしても勃起できずに萎えてしまった事があります。それが何回も続くようになり、ネットや書籍で情報を得て自分がEDであることを自覚しました。
相手は自分の異変に気付き優しい言葉を掛けてくれるのですが、優しい言葉でさえ男性はプレッシャーになります。そして、焦れば焦るほど勃起しなくなるものです。
どれほど勃たないことがショックかというと、自分が生きる意味を失ったと本気で思うほど落ち込みます。そして、仕事や友人関係、プライベートなど、全てのことに自信を失います。たかが勃起できないだけで、と女性は思うかもしれませんが、男性器は男性を象徴するそのものなのです。
ダメだったらまた次トライすればいいと思うかもしれませんが、次も失敗した場合男性は余計落ち込むことになります。そして、失敗すればするほど次回プレッシャーとなり自分を襲ってきます。
その2:オナニーで性欲が処理できる
EDの問題をより深刻にさせる理由は、男性の悩みは男性にしか、女性の悩みは女性にしか理解できないことです。女性は男性器がないので、勃起できない男性の気持ちはわかりません。また、男性は女性がセックスに何を求めているか理解できません。
女性がセックスに求めるものと男性がセックスに求めるものは違います。男性の場合溜まった性欲を処理するために射精するので、必ずしも相手に居て欲しいというわけではありません。そこで逃げ道になるのが、ひとりエッチです。お金がに余裕がある男性なら風俗でも言い訳です。そのため、満足にセックスできないのはパートナーだけなので、病院に行かなくても何とかなると考える男性は非常に多いです。
自分もかつてEDに苦しんだ時に、パートナーとのセックスを避けオナニーが逃げ道になっていました。
その3:EDはこれだけ急増している
現代のような過度なストレス社会では、ストレスが原因で引き起こされるEDは珍しいものではありません。ストレス社会に加えて不健康な生活習慣を送る方も増えているので、EDに限らず生活習慣病の若年化が進んでいます。
EDはストレスや血流の問題なので放っておくと別の病気を発症します。糖尿病、高血圧、肥満、動脈硬化など血管系の病気を引き起こします。
1998年に行われた調査によると、国内のED推定患者数は1130万人にも上ります。男性の年齢を25歳から74歳に絞ると、約3.6人に1人がEDで悩んでいる計算です。これは10数年以上前の調査なので、現在ではさらに増加し1800万人にも上ると言われています。男性が10人いれば、3〜4人がEDに悩んでいます。
つまり、あなたの彼氏や夫がEDだったとしても何も不思議なことではありません。
その4:EDは個人だけの問題ではない
女性から見れば勃起できない男性が悪い、と言えばそれまでですが、現代社会を見ていると個人だけの問題ではなく、社会全体の問題のような気さえします。
若手から中高年多くのサラリーマンの間で、過労死するほど精神を病んだり、うつ病を患う方が増えています。それだけ、肉体の疲労よりも心の病に掛かりやすい時代を生きています。
給料が安く稼げなくても良いなら、肉体を使った単純労働でも良いかもしれませんが、ある程度収入のある仕事に就こうと思ったら、パソコンを使った長時間のデスクワークが前提になります。
長時間椅子に座っていると、全身の血行が悪くなり下半身の筋肉は次第に衰えます。下半身の筋肉が衰えると血流が悪くなり、身体が凝り固まっていると血行も悪くなります。スポーツジムに通ったりジョギングの習慣を持とうにも、残業時間が増え仕事が忙しいと強靭な精神力を必要とします。
平均以上の収入を稼げて、毎日定時に帰れる、定時以降は好きなことに時間を使えるという人は、現代のサラリーマンの中でどれくらいいるでしょうか?全体の10%も居ないのではないでしょうか。
大半の働く男性は、平均並みの収入を得るために心身を削って労働をしています。
その5:精神的なプレッシャー
身体的な疲労以外にも精神的なプレッシャーもあります。日本のように成熟した社会では経済が成長しないですが、それでも利益を追求する会社組織では売り上げを伸ばしていくことが求めらられます。
年齢が上がるにつれ身体は老化していきますが、責任は増え周囲からのプレッシャーは増していく一方です。
役職がつくようになると、家にも仕事を持ち込むようになり、パソコンやタブレット端末を開きメールをチェックするようになります。こんな生活を続けていると、正常に勃起できないのも当たり前と言えば当たり前の話です。
忙しい現代社会では、空いた時間で効率良く性欲を処理するためには、ネットのアダルト動画を見るのが手取り早いです。しかし、アダルト動画に頼ったひとりエッチはEDをさらに悪化させてしまいます。
→ 精力減退の原因はAV?なぜアダルト動画はEDを引き起こす原因になるのか?
その6:男性も本当はセックスしたい
EDなのに病院に行かずに、オナニーばかりしている男性にイライラする女性は多いですが、本当は男性もパートナーとセックスをしたいと思っています。ひとりでするオナニーでも快感は得られますが、やはり女性とセックスした方が満足感も、より高い快感も得られます。
なぜ、セックスにトライしないのかというと単に失敗するのが怖い、というだけです。
女性からしたらセックスできなくても良いから、キスしてほしい、抱きしめて欲しいと言います。しかし、男性から見たらその次に求められるのが怖いのです。また、ひとつひとつの反応で勃起しているかどうか確かめられるのも億劫になります。
自分も経験があるからわかりますが、「できない」と思われるくらいなら最初から「しない」方が楽です。女性の期待に答えられない時ほど辛いものはありません。
女性に知って欲しい事まとめ
EDの問題を解決するためには、お互いがお互いの気持ちを知る事が重要だと思っています。女性は男性器が勃起できないことの辛さを知る、男性はセックスができない女性の気持ちを正しく理解する必要があります。
男性はEDになるとスキンシップを避け自分の殻に閉じこもります、女性は相手が自分の気持ちを理解してくれないと誰にも悩みを打ち明けられずに不満を持ちます。
EDが原因で別れるまで発展するケースは、実際に勃起できずにセックスできないことが理由ではなく、相手の気持ちを理解できないことが大きな原因になっているのではないかと個人的に思っています。
是非、女性の方にもEDで苦しむ男性の気持ちを知って欲しいです。