前戯では勃起するけれど、挿入前にコンドームを付けようとしたら勃起が萎えてしまったという悲しい体験はないだろうか?実はコンドームを付ける際に萎えてしまう「コンドームED」という言葉があります。
「挿入する段階でコンドームを付けようとしたら萎えてしまった」
「コンドームを付ける事を想像したら萎えてしまった」
「コンドームを付けると感度が弱く途中で萎えてしまった」
10代や20代の時は一度もなかったけれど、30歳になり4年ぶりにできた彼女とのセックスでコンドームを付けるタイミングで萎えてしまった。一度失敗してしまうとそれがトラウマになり、次も失敗そしてその次も失敗してしまいます。
こうなると男性は精神的に追い詰められます。またセックするとき萎えてしまったらどうしようと不安になり、失敗する可能性が高くなります。男性器は不安やストレスに敏感なので、コンドームを装着するときに「また失敗したらどうしよう」という考えが頭をよぎるとそれが原因で萎えます。
コンドームEDに悩む男性のために、自分が行った対策や改善策について紹介します。
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対策1:オナニーでコンドームを付ける練習する
コンドームを付ける際に途中で萎えてしまう原因は、コンドームをスムーズに装着できなかったらどうしようと不安になるからです。不安を感じると男性器はすぐに萎えてしまいます。
スムーズに付けられないというのは、手元にコンドームを用意していないせいで暗闇の中探したり、裏表どっちかわからず手間取る事が考えられます。
スムーズに付けられない事が原因で萎えてしまう人の対策は簡単です、オナニーするときにコンドームを付ける練習をすれば良いだけです。コンドームを袋から出して開封すると、先が尖っている方が表で裏側が男性側です。裏側を男性の亀頭に当てて、リングをくるくると根元の方に転がせばスムーズに装着できます。暗闇で付けられる自信がなければ、オナニーするときも暗闇にし付けられるようになるまで何度もトライしてみます。
コンドームは安いものであれば、1個あたり100円程度で購入できます。数百円の出費でコンドームEDが改善できたら安いものです。
ちなみに、コンドームをスムーズに付けられる人(性風俗サービス)は、本人がいつ付けたのかわからないくらいスムーズに付けるテクニックを持つ方もいます。
Youtubeの動画を見ながら正しい付け方をマスターしてください。
対策2:薄いコンドームを試してみる
コンドームを装着することに成功したけど、感度が鈍るせいで萎えてしまうという人もいます。生の感度に慣れてしまうと、コンドームを付けるのが億劫になる気持ちはわかります。
しかし、生のセックスは性病や妊娠のリスクがあるので、やはりコンドームを付けてセックスできるに越したことはありません。
そこで、コンドームの感度が気になって萎えてしまうという方は薄型のコンドームを試してみるのはどうでしょうか?日本のコンドームは世界でも質が高く人気があります。2005年に世界初の「薄さ0.02ミリ」を発売し、2013年には「薄さ0.01ミリ」も実現しました。中国人観光客が日本のコンドームを大量に買い占めるようになり、一時期コンドーム会社の株価が跳ね上がりました。
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対策3:勃起力を改善する
インターネットでコンドームを付けた時に萎える原因を調べていると、「コンドームを付け慣れていないからだ」という解答が多いですが、勃起が萎えてしまうのは本当にコンドームが原因でしょうか?
コンドームが付けられないのは若い時と比較して勃起力が低下したことが原因かもしれません。
その場合、オナニーでいくらコンドームを付ける練習をしても、薄いコンドームを付けても、勃起が萎えるのは避けられません。自分も最初はコンドームEDだと思いましたが、冷静に考えると10代や20代の時は問題なく、装着できていたので違います。勃起力が弱まった事が原因で萎えていることに気付きました。
男性はプライドが高いので女性の前でEDと認めるのは勇気が入る行為です。彼女にはコンドームが原因で萎えてしまったと言えば気持ちは楽になりますが、本当の原因を隠しているといつまで立っても改善できません。
この場合は、勃起力を改善するためにどうすれば良いか考えた方がいいです。
→ 【ED原因は血流と精液不足】30代で初めて体験した中折れと勃起不全
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対策4:コンドームなしセックス
勃起力が低下しているのが原因でコンドームが付けられない場合、パートナーとセックスできない時期が長期間続くことになります。これだとお互いの関係は急激に冷めてしまいます。いざ勃起力を改善しようと思ったら生活習慣を見直したり、原因を調べ自分に合うやり方を探すなど、試行錯誤を重ね改善まで長い年月を必要とします。数ヶ月で改善できる人もいるかもしれませんが、1年経っても改善できない人もいます。
そこで、お互い真剣に付き合っているカップルであることが条件ですが、コンドームなしで生でセックスする方法もあります。もちろん、出会い系で知り合った女性やその場限りのセックスではなく、信頼できるパートナーだからこそできるやり方です。
カップルがコンドームをつけてセックスをする理由は、性病と妊娠するリスクを避けるためです。つまり、どちらも避ける事ができるのであれば、生でセックスしても問題はありません。
このように言うと批判が聞こえてきそうですが、実は国によって避妊方法は異なります。日本はコンドームを使って避妊すべしという考えが過度に偏りすぎています。社団法人日本家族計画協会の避妊対策による2015年の調査結果を見ると次のようになります。
【避妊方法】
1位:コンドーム(82.0%)
2位:膣外射精(19.5%)
3位:オギノ式(7.3%)
4位:ピル(4.2%)
5位:基礎体温法(3.1%)
6位:女性の不妊手術(1.5%)
7位:子宮内避妊具(0.4%)
しかし、フランスではコンドームの使用率は7.9%しかなく、コンドームよりも女性用のピルが避妊対策として普及しています。日本では避妊は男性がするものと考えられていますが、フランスやアメリカのように自己責任が強い国では、避妊は女性自身が自分でするものと考えられているからです。
ピルの普及率の高かったフランスでは、コンドームの使用率は7.9%とかなり低い数値です。
何が言いたいのかというと、コンドームだけが避妊や性病を回避する方法ではないという事です。
対策4ー1:一緒にHIVの検査に行く
自分は彼女と相談して一緒にHIVの検査に行くことにしました。パートナーとコンドームを付けてセックスする理由は性病を移されるリスクがあるからです。HIVの検査ではエイズの他に、梅毒やクラミジア、肝炎など他の性病も一緒に検査してくれます。
1987年に始まった全国の保健所で行うHIV検査は、全て無料で行う事ができ、即日に結果を受け取れます。しかし、検査者数の数は年間で10万人前後しかありません。
自分は過去に2度受けに訪れた事があります。1度目は当時付き合っていた彼女に説得され受けた時、今回コンドームEDで彼女と相談して受けに来たのが2回目です。性感染に思い当たる節がなくても、陰性だとわかった時の安堵感は精神的にかなり大きいです。この時の気持ちを考えるとリスクのあるセックスをしようとは思わなくなります。
お互い性病のリスクがなければ、コンドーム無しでセックスするのは苦になりません。もちろん、パートナーが他の人と関係を持った場合は、完全にリスクがないとは言えなくなります。信頼できる相手というのがひとつの条件になります。
「HIV検査相談マップ」でHIV検査できる全国の病院を簡単にチェックできます。最寄りの病院を選択し電話で匿名の予約を入れるだけです。
対策4−2:避妊用ピルを飲んでもらう
コンドームを付けてセックスをする理由は、性病の感染リスク以外に「避妊」があります。避妊はコンドーム以外にも、女性がピルを飲むという選択肢があります。ピルは正しく服用すれば、99.9%の高い避妊効果があると言われています。
ピルは性交渉による避妊以外でも、生理の周期を整えたり、生理痛を軽減する効果もあります。そのため、交際相手がいなくても生理痛を理由に摂取する方もいます。
しかし、あるアンケート調査によると日本ではピルを飲む女性は2割以下です。服用する女性が少ない理由は、副作用が怖かったり、ピルを飲んでいると将来妊娠できないと間違ったイメージを持つ女性が多いからです。ピルを服用しても、妊娠に影響を与えるというデータはありません。
妊娠しにくくなるということは基本的にありません。長期間服用していても妊娠に影響はないというデータもあります。
【妊娠出産のウソ&ホント】ピルを飲んでいると、将来妊娠しにくくなるってホント?
日本人女性はピルに抵抗ある方は多いですが、海外では割と普通に飲まれています。自分の彼女はフランス人女性ですが、フランスのピル普及率は他国と比較しても高いです。日本では避妊は男性がするものと考えられていますが、自己責任が強いフランスでは女性がするものと考えられています。
どちらが正しいかということはないですが、妊娠は女性自身がするものなので、女性ももしもの時のために自己防衛しておくのは決して悪いことではありません。
ピルを飲んだからと言って100%避妊できるわけでは無いですが、それはコンドームを付けたからと言って100%避妊できるわけでは無いのと一緒です。コンドームは、パートナーのどちらかが常に持ち歩いていないといけないし、付けたと思っていても途中で外れていたり、穴が空いて破れているリスクもあります。
ピルは1ヶ月2〜3000円のコストなので、コンドームを使用するのとコストに大きな違いはありません。
低用量ピルは、月経周期28日分を1シートとして婦人科で処方してもらえます。一般的な低用量のピルの値段は1シート2,000~3,000円程度です。
また、最初に処方してもらうときは初診料がかかり、その後も再診料や処方料がかかってきますが、病院によって金額などが異なるため、事前に確認しましょう。
コンドームだけが避妊対策ではない
コンドームEDに陥ると、本番でコンドームを付けるのが億劫になり、パートナーとのセックスに遠ざかってしまう男性は多いですが、非常に勿体無いことだと思います。コンドームだけが避妊の手段ではないので、信頼できるパートナーであれば、コンドームなしでセックスするのも悪くはないと思います。
また、コンドームEDになるとコンドームが原因で萎えると考える男性も多いですが、本当の理由は勃起力が低下して付けられないひとの方が大半ではないかと個人的には思います。実際に自分も最初はコンドームが原因で萎えたと思っていましたが、その後生でセックスするようになってからも萎える事が何度もありました。
勃起力が低下している事が原因でセックスできない人は、EDになった原因と向き合う事をお勧めします。現実から逃げているといつまで経ってもEDを改善できません。