EDの種類と原因とは?近年増加中の「妻だけED」

EDとは「勃起機能の低下」を意味し、英語で「Erectile Dysfunction」と言います。勘違いしている方は多いですが、EDとは完全に勃起できない状態ではありません。

勃起に時間が掛かる、勃起しても途中で萎えてしまう、満足のいく性交ができないこともEDになります。専門的な言い方をするとEDとは「性交時に十分な勃起やその維持ができずに、満足な性交が行えない状態」を指します。

次のような症状もEDに含まれます。

「性欲はあるけれど興奮しても勃起しない」

「勃起しにくく、勃起が最後まで維持できない」

「勃起しても半勃ち状態で十分に硬くならない」

「挿入できても勃起が持続せず抜けてしまう」

ネット上で簡単に受けられるEDセルフチェックがあります。おそらく、勃起が弱くなったと感じる男性の多くは軽度のEDに分類されるのではないでしょうか。

成人男性の4人に1人、という事実
EDは、「まったく勃起しない」状態だけを指すのではありません。
勃起を維持する自信や、性交の満足度など、国際勃起機能スコア(IIEF短縮版)に基づく質問票からあなたのED度をチェックしてみましょう。
全ての設問に答えるとあなたのED度診断が表示されます。

参考:ED セルフチェック

EDの種類とは?

EDには大きく分けて3つの種類があります。

・心因性ED

・器質性ED

・混合型ED

心因性か器質性かによって対応は大きく異なります。まずは自分がどのタイプのEDなのか、正しく理解しておく必要があります。

→ EDかもしれない?自分の症状のレベルとそれぞれの対策方法

細かくEDを分けるとたくさんあります。

妻だけED:妻や彼女など、特定の相手だと勃起できない。

外だけED:妻や彼女ではできるけど、他の相手では緊張して勃起できない。

心因性EDとは?

心因性EDとは心理的な要因で起こるEDです。近年20代、30代と若年層でも勃起できない人が増えていますが、彼らの大半は身体ではなく”心の問題”です。

心因性EDの特徴は元気に朝勃ちできるかどうかで別れます。毎日とは言わないまでも2〜3日に1回勃起しているのであれば、身体的には問題なく勃起出来るという事です。

現代人は多くのストレスを抱えて生活しています。20代なら、社会に出て働き始める年代ですが将来のことに不安を持たずに生活している人はどれくらいいるでしょうか?日本経済は成長しない、会社が10年後に生き残るかわからない、超高齢化社会でひとり当たりの税負担は増す、将来もらえる年金は少ない、企業や政府からは副業を促される、このような社会とのプレッシャーと戦い始める時期です。

30代になると、結婚して家庭を持ち始める年齢に差し掛かります。仕事でも出世して管理職に就くなど、以前よりプレッシャーや責任が増します。独り身であれば逃げ道があるかもしれませんが、家族や住宅ローンを抱えていると真正面からストレスに立ち向かう必要があります。

若い人に多い心因性EDですが、問題を解決するのはそれほど難しくありません。なぜなら、朝勃ちできることからもわかるように、身体に大きな異常は現時点ではないからです。問題の原因をうまく取り除く事が出来たら、次第に回復して行きます。

器質性EDとは?

器質性EDとは、身体的な問題があり勃起出来ないケースです。何日も朝勃ちしていない、自力で勃起するのが難しいためオナニーでさえ困難になります。

器質性EDの場合は、血流に問題を抱えている可能性が高いです。男性器の勃起は大量の血液が海綿体に流れる事で発生しますが、機能的に男性器が勃起できないということは、男性器を流れる毛細血管の血流に問題があります。

この状態を放置しておくと、心臓病、動脈硬化、糖尿病、骨粗鬆症など血管を原因とする生活習慣病を引き起こすることになります。

EDの治療以外にも生活習慣を見直す必要があります。自律神経に異常はないか、過度の飲酒をしていないか、タバコを吸い過ぎていないか、睡眠はしっかり取れているか、健康的な食事を摂れているかなど。

器質性EDでもバイアグラなど治療薬を使えば改善できる可能性は高いです。身体の異常をきたしている前兆なので早い段階で病院を訪れた方が良いです。

混合型EDとは?

心の問題である心因性EDと体の問題である器質性EDが混合したものを混合EDと言います。精神的なストレスを抱えている、加齢により勃起しにくい身体になった事が原因でEDになります。

30歳になった時に自分がEDだと自覚しました。おそらく、混合型EDだったのではないかと思っています。加齢が原因で勃起力が弱くなったところに、仕事で精神的なストレスを受けていた、4年間彼女が居なかったことでEDだと自覚するのが遅れてしまったことも悪かったです。

現在は仕事のストレスから解放され、睡眠や食事に気を使い、適度に運動する習慣を持つ事でEDを克服できました。それでも自信がないときは、精力剤サプリを使用する事で補っています。

「妻だけED」とは?

代表的な3つのED以外にも、さらに細かく分けることができます。心因性EDの中には、特定の相手だけできない「妻だけED」というのがあります。妻や彼女とはできないけど、アダルト動画、性的なサービス、他の女性では満足に勃起できるケースです。

近年、セックスレスのカップルが上昇していることからもわかるように、妻だけEDで悩む男性は増えています。妻だけEDの男性を持つ若い女性の悩みをネット上で良くみかけます。

恋人や妻以外では勃起して射精できるので軽度のEDなのですが、男性はオナニーでは問題なく勃起できるので病院に行ったり、本格的に治療しようとはしません。結果、パートナーとのセックスを避けるようになり、女性が苦しみます。

妻だけEDは刺激が強いアダルト動画を辞めたり、正しいオナニーをする事で意外と簡単に克服できます。

→ なぜアダルトビデオ(AV)は勃起力を低下させる原因になるのか?

→ 刺激すれば勃起するけれど萎えやすい人に必要な正しいオナニーの仕方とは?

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