まだ年齢が若いはずなのに、セックス中に途中で萎えてしまい最後まで射精できない男性は多いです。しかし、女性から見たら明らかにEDの兆候があるのに、病院に行こうとしない男性を不審に思います。女性から見ると、病気なのに治す気がないかのように見えています。
では、どうして男性は病院に行かないのでしょうか?その理由は、男性と女性のセックスに対する考え方の違いによる所が大きいです。
夫や彼氏の勃起を改善するためには、まずは「男性と女性ではセックスの価値観は違うこと」を知り、「男性が勃たない根本的な原因」を正しく理解した上で、「相手の事を考慮しできる最善の策」を考えていくのがベストです。
実際にEDのはすでに治療薬によって治療が確立されているのでそこまで深刻に思い悩む問題ではありません。バイアグラとまで行かなくても、強力で効果の高いサプリもたくさんあります。大事なのは、どうやったら男性に自分がEDだと自覚してもらうかだと思います。
理由1:自分がEDだと自覚していない
女性からすると驚くかもしれませんが、実は自分がEDだとしっかりと自覚している男性は少ないです。
EDの定義は勃起に時間がかかったり、勃起しても途中で萎えてしまったりして、満足のいく性交ができない、つまり「性交時に十分な勃起やその維持ができずに、満足な性交が行えない状態」のことをEDと言います。
しかし、男性は完全に勃起できない状態をEDだと思っている人は多いです。
興味深いある調査結果があります。25歳男性100人を対象に「若年性EDの実態」に関する調査を行ったところ、「自分はEDだ」という質問に対して「Yes」と答えたのはわずか9%しかいません。しかし、「下半身状態に悩みはありますか?」という質問をした所、68%の人が「はい」と答えました。
参考:ニッポン男子の下半身が危機的なことに気づいたワタシ (SPA!BOOKS新書)
なぜ、このような回答結果になるかというと、男性はプライドが高い生き物なので自分がEDだと認めたくないからです。何回かセックスに失敗したとしても、今日はたまたま調子が悪かったとか、仕事で疲れていたからとか、お酒を飲んでいたからと、勃たなかった理由を探します。
そして、女性と満足に性交渉できなくても、大半の男性はひとりエッチでは満足に射精を果たすことができます。そのため、女性とセックスしようとさえしなければ、現実から簡単に目を背けることができるのです。
EDだと認めないプライドが高い男性に、EDだと自覚させるのは困難だと思います。EDの正しい知識を付けてもらうために、EDに関する書籍を読んでもらうのはどうでしょうか。その際は、あまりストレートなタイトルじゃない方がいいかもしれません。
→ EDで悩んでいる方におすすめする勃起に役立つ書籍4選(電子書籍のみ)
理由2:男性と女性の価値観による違い
男性と女性にはセックスに対して大きな価値観の違いがあります。基本的に男性は性欲を満たすためにセックスをします、対して女性は安心感や安堵感、愛されている実感を得たいからセックスを求めます。
男性は性欲を満たすためと言ってしまうと、女性には辛いかもしれませんが、これは人間の本能なので仕方がない部分でもあります。女性は産んだ子供を大切に守るため、男性は子孫を絶やさないことが頭の中にインプットされています。
そのため、カップルが長い間セックスができないと女性は不安になります。このまま、女性としての本能(安心感)が満たされずに、人生を終えたらどうしようと心を痛めてしまいます。男性がEDになると、スキンシップさえ避けたくなるので、女性は余計に孤独を感じます。
対して男性はそれほど深刻に対処しようとしません。なぜなら、EDでもひとりエッチなら満足に射精できるからです。男性の本能は満たすことができます。相手の女性と無理にセックスしようとしなければ、自分がEDだと認めることもありません。
女性から見たらセックスができないのは大きな問題だ、すぐにでも病院に行って欲しいと考えますが、男性からしたら今までと変わらずにオナニーできるので、病院に行く必要性はありません。
理由3:アダルト動画では元気に勃起できる
妻や彼女が積極的に誘っても男性は途中で萎えてしまう事が怖いので、セックスを避けるように逃げます。しかし、そうした男性でも若くて綺麗な女性が出演するアダルト動画では、ギンギンに勃起します。これは、余計女性を苦しませる原因になり、また男性を病院に行く気持ちを無くさせてしまいます。
女性は愛情や愛着があるからこそ濡れる人は多いですが、男性はセックスをする相手に必ずしも愛情を求めているわけではありません。勃起力と愛情は比例しません。
一昔前のアダルトビデオと比較して、現在のようにネットで見られるアダルト動画は、超画質スタイルでセクシーな女性が出演しています。また、視覚だけで男性を楽しませる工夫がたくさんあります。クリックひとつで次々に作品を変え、1度のオナニーで何人もの女性と性交する動画を見るのです。
現在の10代や20代の若い男性は、女性と1度も性体験がないにも関わらず、リアルな動画で女性の裸や性行シーンを何度も何度も見ます。そして、このような習慣を持つようになったのはここ10数年の話です。これでは、通常の女性の裸やセックスで脳が興奮できないのはある意味当たり前ではないでしょうか。
自分がEDだと自覚してからは、アダルト動画を見る回数を減らしました。そうすると、刺激が少ないコミックや静止画でも元気に勃起できるようになりました。刺激が強いアダルト動画を見続けたら、ひとりの女性では興奮できないようになります。
EDの彼氏や夫でアダルト動画に依存している人は、しっかりとリスクを説明し辞めるように相談した方がいいかもしれません。
→ 精力減退の原因はAV?なぜアダルト動画はEDを引き起こす原因になるのか?
理由4:オナニーでは射精できるから
何度かすでに述べている事ですが、男性が女性のように深刻にEDと向き合おうとしないのは、ひとりで行うオナニーでは問題なく射精することができているからです。もしも、それすらできないようであれば、男性は焦って病院に行こうとするでしょう。
女性は男性が勃たなくなると、ひとりエッチすらしていないと考える方は多いです。しかし、男性は中学生の頃からずっとオナニーをし続けて生きています。多い人だと週に5回以上行う人もいます。
女性に気を使い、オナニーはしていないという方もいるかもしれませんが、大半は嘘だと思った方がいいです。男性は食事するような感覚で、ずっとオナニーをして育ったのです、途中で辞めるといことは滅多にありません。
ひとりエッチの時と比較して、二人でエッチするときは多くの事に男性は気を使わないといけません。自分の勃起状態を気にしながら、相手の濡れ具合や相手の反応、たくさんの事に気を使う必要があります。
対してひとりエッチでは、自分が勃ちたいと思った時に勃たせ、自分がいきたいと思った時にいつでも行くことができます。ひとりでも快感は得られるし、性欲を満たすことができます。昔と違い、アダルト動画、アダルトVR、オナニーグッズまであります。
無理に相手とセックスをしようとしたら、勃たなくて相手にインポだと思われる、相手を満足させることができない、自分も自信を失う、良いことは何もないのでひとりの世界に逃げるようになります。
男性が病院に行かない理由まとめ
このように、男性がEDだからと行って病院に行かない理由はたくさんあります。女性からしたら、病気なんだからすぐに病院に行って欲しいと思うのでしょうが。
自分の場合も結局病院に行かずにEDを改善できたので、必ずしも病院に行った方が良いと思っている訳ではありません。ある程度EDについて知識を付けた結果、EDを克服する方法は血流の改善と過剰なストレスを避けること、そしてそれでもダメなら治療薬に頼るしかないからです。
まだ年齢が若いこともあり、なんとか薬に頼らずにEDを克服したいと思っていました。
ただ、女性とセックスできない状態が長く続き、それを改善しようとしない男性は、今後お付き合いを続けて行く上で難しいのかなと思います。どれほど深刻に考えてくれているかは本人にしかわかりませんが、オナニーできるから困らないとか、セックスレスでも問題ないと考えているのであれば、自分のことしか考えていない事になるので。